未経験者が知っておきたいIT業界の基礎知識

IT業界といっても業種、業態によって様々なものがあります。
また職種もたくさんあり、IT業界で働きたいという人は何を目指せばいいか迷うでしょう。

今回は
「IT業界ってどんなところ?」
「どんな職種があるの?」
「お給料は?」

といった疑問を解消したいと思います。

IT業界の基礎知識 ーどんな分野があるの?

では、そもそもITとは一体なんでしょう。
よく「インターネット」の略と勘違いされることが多いのですが、正しくは「Information Technology」の略で、日本語では「情報技術」と訳されます。
最近では通信も入れて「情報通信技術」、「ICT(Information and Communications Technology)」とも呼ばれます。

具体的にどういうものなのかというと、ソフトウェアやハードウェア、インターネット通信等のコンピュータ(あるいは情報端末機器)に関連する分野の技術の総称といった感じです。

IT業界はそのITに関わる分野をビジネスとしており、主に「インターネット・Web業界」「ソフトウェア業界」「ハードウェア業界」「通信業界」の4つに分類されます。

それぞれの分野が具体的にどんなことをするのかを見ていきましょう。

インターネット・Web業界

インターネット・Web業界は、Amazonや楽天などのECサイトから、GoogleやYahooなどの検索サイト、Youtubeやニコニコ動画などのWebサービス、TwitterやFacebookなどのSNSといった分野が該当します。
他にもWebサイト制作やインターネット広告、Webアプリ制作などの企業もこの業界に属します。

ソフトウェア業界

ソフトウェア業界はパソコンのOSや業務システムといったソフトウェアを作る会社が該当します。OSで言えばMicrosoftが有名ですね。

業務システムで言えば、イメージしやすいのが銀行のATMで使われているシステムや、駅の券売機などのシステムも挙げられるでしょう。
経理・会計ソフトや勤怠管理システムなんかを作る会社もソフトウェア業界に属しています。

また、AppleのようにOSもハードウェアも開発している会社はソフトウェア業界、ハードウェア業界両方に属します。

ハードウェア業界

ハードウェア業界はパソコンなどの情報端末機器等、筐体部分の分野です。

DELLやHP等パソコンを作っている会社やELECOMやI・Oデータ等のPC周辺機器を作っている会社なんかもハードウェア業界に属しています。

通信業界

通信業界は主にインターネットのインフラ部分を担っています。普段私達がWebサイトを見たりSNSを見たりできるのは、ネットワークやサーバーなどのインフラが整っているおかげです。ITの土台を支える業界と言えるでしょう。

この業界ではNTTなどの通信会社、AWSやAzure、Google Cloud Platformなどのクラウドサービス、レンタルサーバー会社などが属します。
SoftbankやAU、ドコモなどの携帯キャリアなんかもこの業界に属します。

IT業界の基礎知識 ーどんな仕事の種類があるの?

では次にIT業界ではどんな仕事の種類、いわゆる職種があるのでしょうか。
PCをバリバリ使うエンジニア職もあれば、セールスエンジニアのようなエンジニアとついているけど営業の側面が強い職種もあります。それぞれ簡単に見ていきましょう。

セールスエンジニア

セールスエンジニアは営業の側面が強く、プリセールスとも呼ばれたりします。
自社の商品やサービスを技術的な面で提案することを期待されます。他にもお客様の要望や課題に対しての技術的なサポートやアドバスも求められます。技術が好きで営業も好きという人が向いている職種です。

ITコンサルタント

ITコンサルタントはお客様の経営課題を解決するためのサポート業務を行う職種です。

ITコンサルタントも複数の種類があり、業務システムについて課題解決をサポートする「システムコンサルタント」や、社内ネットワークなどのインフラの課題をサポートする「ITアーキテクト」、セキュリティに関する課題をサポートするセキュリティ・コンサルタントいったものがあります。

IT業界である程度経験を重ねキャリアアップとしてITコンサルタントになるという人が多いです。

システムエンジニア(SE)

IT業界といえばシステムエンジニアと言われるくらいメジャーな職種ですが、具体的に何をするかイメージがつかない人も多いのでは無いでしょうか。

プログラマーと混同されることも多いですが、厳密に言えばシステムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)は別物です。

SEはお客様の要望を元にどのようなシステムを作ればいいのか定義・設計・導入するのが主な仕事となります。場合によってはPGの仕事も兼務することもあります。

SEで経験を積んだあと、プロジェクトの進捗を管理するプロジェクトマネージャーといった上位の職種にステップアップすることが多いです。

プログラマー(PG)

プログラマーは文字通りプログラミングをすることがメインの仕事になります。またプログラマーによってWebサイトのコーディングをする人は「WEBプログラマー」、Webアプリケーションを担う場合は「フロントエンドエンジニア」、サーバー側の処理を担う場合は「バックエンドエンジニア」、他にもハードウェアの制御を担う「組み込み系エンジニア」と分かれています。

プログラマーになりたいという人は自分がどういったプログラミングをしたいのかイメージを持っておくといいでしょう。

運用・保守エンジニア(インフラエンジニア)

運用・保守エンジニアはインフラエンジニアと呼ばれ、サーバーやネットワークに関わる職種です。特にサーバーに強いエンジニアは、「サーバーエンジニア」、ネットワークに強いエンジニアは「ネットワークエンジニア」と名乗ることが多いです。

最近では、AWSやAzure、GCPの影響でクラウドエンジニアと呼ばれる職種も出てきています。

IT業界の基礎知識 ーお給料はどれくらい?

では気になるお給料の方はどうなっているのでしょうか?
転職サイトdodaによると、IT業界全体の平均年収は457万円(男性:476万円 女性:393万円)となっています。


一番平均年収の高い職種はプロジェクトマネージャーの656万円、セールスエンジニア(プリセールス)が625万円、ITコンサルタントで611万円となっています。いずれも高い技術知識とコミュニケーション能力やマネジメント能力を要求される職種のためIT業界でも高い年収になっています。

SEやプログラマーの平均年収は422万円、サーバーエンジニアが467万円、ネットワークエンジニアで457万円となっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。IT業界の基礎知識として、「業界」「職種」「給料」の3つを大まかに解説してみました。
IT分野の発展はめざましいものがあります。最近では「データサイエンティスト」や「AIエンジニア」など新しい職種や分野も生まれています。

需要がたくさんあるにも関わらず、人手が足りていないという現実があり、今後もその状態が続くでしょう。
少しでもIT業界に興味のある方は、勇気を持ってチャレンジをしてほしいなと思います。

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