「未経験からITエンジニアに転職したらお給料ってどれくらいもらえるの?」
「ITエンジニアの年収はどうやったら上がるの?」
ITエンジニアを目指している人にとって、働き方や残業の有無なども気になりますが、
やっぱりお金の話は一番気になるのではないでしょうか?
この記事では未経験からITエンジニアに転職した私の実体験や転職エージェントから聞いた話を基にITエンジニアのリアルなお金事情を紹介します。
文系大卒・未経験でIT業界に入りエンジニアとして活躍、現在はAI系のベンチャーで勤務。
インフラからフロントまで幅広くカバーするフルスタックエンジニア。
目次
未経験からITエンジニア転職した場合の年収ってどれくらい?
私は27歳の時に職歴なしの状態からITエンジニア(インフラエンジニア)として就職しました。
そのときの待遇がこんな感じでした。
- 給与22万円
- 残業代完全支給
- 未経験歓迎
- 完全週休2日制
- 3交代シフト制
- 年間休日123日
- 夏季休暇あり
- 昇給年1回
- 賞与年2回
- 有給休暇 初年度10日
残業代も含めると1年目の年収は350万円ほどで、手取りは18〜20万円程度でした。
残業も比較的自由で強制されることはありませんでしたし、有給も全消化してたので、環境としては働きやすかったです。
3交代シフト制で夜勤があることに目を瞑れば、職歴なし、未経験にしては比較的好待遇だったと思います。
私の例だけではなく、一般的にはどれくらいなのかも気になりますよね。
転職サイトのDodaによるとSEやプログラマーの平均年収はだいたい422万円とされています。
また私が就職活動時に利用したエージェントや、転職サポート付きプログラミングスクールへのヒアリングによると、未経験だと年収250万円〜350万円が相場とのこと。
未経験だと戦力になるまでに時間が必要なため、最初から高い年収というのはほぼないようです。
しかし努力次第で年収を上げやすいのがITエンジニアの良いところです。
私も数年スキルを磨いて別会社に転職した結果、年収500万円を超えることができました。
努力する気持ちがあればどんどんチャレンジして欲しいなと思います。
ITエンジニアの年収はどうしたら増えるの?
未経験でITエンジニアに転職した場合の年収が分かったら、次に気になるのはどうやったら年収が上がるかですよね。
具体的には3パターンあります。
- 昇給
- 別会社への転職
- フリーランスを選ぶ
社内での昇給
昇給のしやすさは会社によってさまざまです。上がり幅の大きいところもあれば、月に数千円上がる、あるいは全く上がらないところもあります。
このあたり就職面接ではぼかして伝えられることが多いので、できれば社内の人の話しを聞ける場をセッティングしてもらったり、転職サイトなどの口コミをチェックしておくのがいいでしょう。
別会社への転職
求人の要項を見ていると多くの企業で実務経験3年以上という記載があります。
そこで最初の会社で3年程度経験を積んで技術力を磨いてから転職をするというのもありでしょう。
もちろん技術力次第で1年や2年の経験でも採用される可能性は十分あります。
転職で年収が上がるパターンは主に2つ。
- 売上規模などが大きい会社に転職する場合
- 上流工程のポジションにつく場合
●売上規模などが大きい会社に転職する場合
売上規模が大きさと社員の待遇はほとんどの場合で比例します。
年収を上げるなら規模の大きい会社を狙うのが良いというのは、なんとなくイメージしやすいでしょう。
大企業への転職なら学歴が必要なんじゃないの?と思った人もいるかもしれません。
たしかに一般の大企業になると学歴が重視されます。
しかしIT企業の中途採用では、基本的に学歴より技術力の方が重視されます。
事実、私の知り合いエンジニアの中には大学は出ていませんが、経験と技術力を買われてAmazonに転職した人もいます。
転職の結果、年収は700万円に上がったそうです。
ここまでの極端な例でなくても年収500~600万円程度に上げることは難しくありません。
●上流工程のポジションにつく場合
もう一つ、転職で年収を上げやすいのが上流工程のポジションに着く場合です。
プログラマーであればシステムエンジニア(SE)や、さらにその上のプロジェクトマネージャー(PM)を目指すというパターンです。
システムエンジニアは、システムの要件定義や設計など開発の前段階の業務をこなします。
ときには開発も担当することもあります。
プロジェクトマネージャーは開発の進捗管理や各エンジニアのマネジメントを担います。
SEやPMもコミュニケーション能力や調整力、マネジメントスキルなど技術力以外の能力が必要になります。
SEやPMがを目指さなくても、会社に勤めていればどれも必要な能力なので意識的に磨いくといいでしょう。
フリーランスを選ぶ
ITエンジニアを目指す中で一番憧れるのがフリーランスという働き方ではないでしょうか?
まずは下の図を見てください。
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が出している「IT人材白書」の2016年度版から、フリーランスエンジニアと企業に所属しているエンジニアの年代別の年収を抜粋しました。
このグラフから下記のようなことが読み取れます。
●フリーランス
- どの年代も300万円未満が多い
- 30代以下の700万円以上の比率(17.6%)が企業に所属しているエンジニア(6.7%)と比べて高い
●企業に所属しているエンジニア
- 30代と比べて40代、50代になると500万円~700万円や700万円以上の年収比率が高くなる
- 40代、50代はフリーランスより企業に所属しているエンジニアの方が年収が高い傾向にある
30代までであれば技術力次第でフリーランスで働くことで年収が上がる可能性があります。
一方で40代以降はマネジメント能力を求められる場面が多くなる上に、企業であれば役職につくこともあるので、フリーランスより高い年収となりやすいです。
もちろん年功序列で給料が決まる企業もあるので、結果的に40代50代の年収が高くなるのも事実です。
まとめると、フリーランスエンジニアは技術力で年収が決まり、企業に所属するエンジニアはマネジメント力で年収が決まると言っていいでしょう。
いきなりフリーランスをめざしてもいい?
プログラミングを学習したら、すぐにフリーランスとして活躍したいと考える人もいますよね。
企業に就職せずにいきなりフリーランスを目指しても大丈夫なのでしょうか?
答えは「副業としてならOK」、「本業として生計を立てていくなら実務経験を積んだ方がいい」です。
クラウドワークスやランサーズではランディングページ(LP)の作成やWordPressの案件などプログラミングを数ヶ月学習すれば、こなせる案件が多数あります。
月5万〜10万程度は稼ぐことができるのでプログラミングでの副業は挑戦しやすいです。
一方、フリーランスとして単価の高い案件をこなすには、実務経験の年数や開発経験を求められる場合があります。
ライバルも元は企業に所属していたエンジニアがフリーランスをしていることが多いので、未経験エンジニアだと技術力の面で負けてしまいます。
仕事を依頼してくれる企業や人とのコネや、コミュニケーション力や営業力など技術力以外の強みがあれば可能性はあります。
そうでなければ数年は企業で実務経験を積んで実力をつけてからフリーランスに挑戦するのをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
ITエンジニアの年収を知って、思ったほど高くないなと感じた人もいるかもしれません。
確かに民間企業の平均年収と比べてもITエンジニアの平均年収は高いわけではないです。
ですが、他の職種と違うのは、技術力があれば給与が上がりやすく、転職もしやすい点があります。
また働く場所を選ばないので、リモートワークで働くこともできます。
さらに副業やフリーランスとしても活躍の幅を広げることができるので、収入の増やしやすさを考えると、ITエンジニアは魅力的な職業です。
当サイトではWeb系プログラマーへの転職を考えている人向けにおすすめのスクールや選び方を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
未経験からITエンジニアへの転職を目指している人
ITエンジニアの年収事情を知りたい人